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紅楼夢(こうろうむ)は、清朝中期乾隆帝の時代(18世紀中頃)に書かれた中国長篇白話小説の最高傑作。作者は曹雪芹とするのが定説だが、別人であるとする異説もある。三国志演義、水滸伝、西遊記とともに旧中国の傑作古典小説に数えられる(「四大古典小説」ともいわれる)。清代末期から紅楼夢を専門に研究する学問を紅学といい、この言葉は現代も使用される。毛沢東も愛読し、1950年代の中国で紅楼夢論争も戦わされた。石頭記(せきとうき・いしき)ともいう。
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『水滸伝』(すいこでん、水滸傳)は、明代の中国で書かれた伝奇歴史小説の大作、「中国四大奇書」の一つ。
時代は北宋末期、汚職官吏や不正がはびこる世の中。様々な事情で世間からはじき出された好漢(英雄)たちが、大小の戦いを経て梁山泊と呼ばれる自然の要塞に集結する。彼らはやがて、「悪徳官吏を打倒し、国を救う」事を目指すようになる。